西伊豆の漁師さんから「ウミユリ」が採れたと連絡があり
センターに運ばれてきました。
棘皮動物門 ウミユリ綱
有柄ウミユリ類の一種でトリノアシ(Metacrinus rotundus Carpenter, 1885)。
水深 約100mにいたそうです。
根や茎のように見える部分と、花のように見える部分があり、
花びらのような、ヤシの葉のようなものが腕です。
長さは30㎝ぐらい。
海の中では茎から出ている巻枝で岩にしがみついています。
餌を食べるときは、体を起こして腕を広げます。
腕から伸びている管足(かんそく)という触手で
プランクトンなどを捕らえて濾して食べます。
腕の付け根に口がありますが、腕で餌を口までもっていかなくても
管足がベルトコンベアのように口まで運んでくれるのだそうです。
ちなみに茎から切断されても再生するのだそうです。
ウミユリは古生代中期〜後期に大繁栄し、多くの化石が発見されています。
その化石とほぼ同じ姿で現在も生息しています。
この『ウミユリ』という原始的な動物で
進化について研究されている先生が飼育しています。
その中野先生の研究室ホームページはこちらです。
https://sites.google.com/site/hiroakinakanolab/home