科学探査スクーナー船タラ号は平成29年3月26日に静岡県下田市下田港に寄港し、イベントを行いました。
翌27日に当センターの研究調査船「つくばⅡ」と式根島に向かい調査を行なう予定でしたが、悪天候のため28日に出航しました。
当センターのシルバン・アゴスティーニ助教が日本でのコーディネーターを務め、タラ号に乗り日本各地で他の研究者とともに調査を行いました。
式根島には、火山活動によって海底から二酸化炭素(CO2)が噴出している場所(CO2シープ)があります。海水に二酸化炭素(CO2)が溶け込むと、海水のpHが低下し酸性化します。CO2シープの近くだけ酸性化しています。
この酸性化した海水は、大気へのCO2の排出量が現在のまま続いた場合、2100年の海水のpHと同等と予想されています。
当センターでは、酸性化している環境とそうでない環境の両方が存在している式根島に2016年「式根島ステーション」を設置し、本格的に実験・調査を開始しています。
定期的に海洋環境・生態系などの調査・実験を行っています。
tara expeditionsがYouTubeで公開した式根島調査の動画です。
[Tara Pacific] Shikine, laboratoire de l’acidification de l’Océan // Ocean acidification laboratory
tara expeditions 公式サイト
http://jp.oceans.taraexpeditions.org/
公式サイトでは写真も公開されています。