2018年11月27日 妻良で年二回行っているサンゴの潜水調査を行ってきました。
水温21℃ 天候晴れ 波もなく調査はスムーズに行われました。
動画は水中の様子です。
潜水採集調査
9月8日に式根島水深20mのCO2シープでダイバーおよびROVによる調査を行いました。
科学探査スクーナー船タラ号は平成29年3月26日に静岡県下田市下田港に寄港し、イベントを行いました。
翌27日に当センターの研究調査船「つくばⅡ」と式根島に向かい調査を行なう予定でしたが、悪天候のため28日に出航しました。
当センターのシルバン・アゴスティーニ助教が日本でのコーディネーターを務め、タラ号に乗り日本各地で他の研究者とともに調査を行いました。
式根島には、火山活動によって海底から二酸化炭素（CO2）が噴出している場所（CO2シープ）があります。海水に二酸化炭素（CO2）が溶け込むと、海水のpHが低下し酸性化します。CO2シープの近くだけ酸性化しています。
この酸性化した海水は、大気へのCO2の排出量が現在のまま続いた場合、2100年の海水のpHと同等と予想されています。
当センターでは、酸性化している環境とそうでない環境の両方が存在している式根島に2016年「式根島ステーション」を設置し、本格的に実験・調査を開始しています。
定期的に海洋環境・生態系などの調査・実験を行っています。
tara expeditionsがYouTubeで公開した式根島調査の動画です。
[Tara Pacific] Shikine, laboratoire de l’acidification de l’Océan // Ocean acidification laboratory
tara expeditions 公式サイト
http://jp.oceans.taraexpeditions.org/
公式サイトでは写真も公開されています。
１０月２７日にエアリフトサンプラーで採集された生物の中に、
黒っぽいヒラムシのような動物がいました。
ヒラムシを研究している学生に見ていただいたところ
ヒラムシではないということに。
実習の時、たまに採集されるけれど何なのかがわからない動物だったようです。
そこで研究員の方にミトコンドリアのCOX1の解析してもらった結果
無腸動物らしいことがわかりました。
JAMBIO沿岸生物データベースにサンゴを13種を登録しました。
ニホンアワサンゴ Alveopora japonica (Eguchi, 1968)
アミメサンゴ Psammocora profundacellla (Gardiner, 1898)
ベルベットサンゴ Psammocora albopicta (Benzoni, 2006)
ミダレカメノコキクメイシ Paragoniastrea deformis (Veron, 1990)
ルリサンゴ Leptastrea purpurea (Dana, 1846)
ドゲイボサンゴ Hydnophora exesa (Pallas, 1776)
キッカサンゴ Echinophyllia aspera (Ellis and Solander, 1786)
フカトゲキクメイシ Cyphastrea seralia (Forskal, 1775)
コトゲキクメイシ Cyphastrea chalcidicum (Forskal, 1775)
キクメイシモドキ Oulastrea crispata (Lamarck, 1816)
フタマタハマサンゴ Porites heronensis (Veron, 1985)
トゲルリサンゴ Leptastrea pruinosa (Crossland, 1952)
キクメイシ Dipsastraea speciosa (Dana, 1846)
このサンゴは、下田、南伊豆で採集し、同定したサンゴです。
サンゴを同定するためには、骨格を見なければ正確に同定することはできません。
全て骨格ほ画像を見る事ができますので
ご興味のある方はご覧下さい。
下田 海洋生物採集日記 