海水浴客がいなくなった鍋田浜で大きな貝を見つけました。
殻長は20cmぐらい。
こんなに大きな貝は珍しいので
持ち帰って調べてみることにしました。
貝の入り口に褐色の縞模様があります。
どこかで見かけたような…
そう、ここです。
研究棟の入り口に貝の標本がショーケースに並んでいます。
その中、一番上の段。
この貝ににています。
貝の入り口の縞模様と貝がらのかたち、蓋のかたちも。
ボウシュウボラには、殻の表面にこぶがあるそうです。
石灰藻に覆われていますが…あるようです。
ほぼ「ボウシュウボラ」に間違いなさそう。
鍋田の岩礁の深いところに生息しているようなのですが
引き潮で逃げ後れたのでしょう。
データベース用に写真を撮っておきます。
ちなみに、お刺身でたべると美味しいらしいのですが
まれに内臓の中腸線というところに、フグ毒(テトロドトキシン)が蓄積していることがあるそうです。
この貝は、ヒトデやウニ、ナマコなどを食べます。
ヒトデのもっている毒を蓄積しているようです。