科学探査船タラ号は2016年5月28日にフランスのロリアンを出航し、2017年2月よりアジアを航行しています。
近年、サンゴ礁が消滅の危機に直面しています。そこでサンゴ礁の生態系の研究を最優先するべきと考え地球上の40%のサンゴ礁が集まっている「太平洋」を対象に調査をしています。今回の「太平洋プロジェクト2016-2018」では、サンゴのゲノム、遺伝子、ウイルス、バクテリア等の多様性をサンゴの周りの海水と比較し、サンゴ礁の生物多様性の実態を把握するのが目的です。
また、この調査で得られたデータを科学界にとどまらず、多くの人に海洋環境の問題を共有するための活動もしています。
当センターは、日本側コーディネータとしてタラ号の活動を支援しています。日本では福岡、尾道、神戸、名古屋、横浜、東京、そして、下田には3月26日に寄港。
下田港でもイベントを行いました。残念な事に雨が降り寒い1日でしたが
たくさんの方に来ていただきました。
タラ号と当センターの調査研究船「つくばⅡ」を乗船公開し、今回のプロジェクトやタラ号の資料の展示、センターの紹介、研究の紹介、海藻おしばの展示も行いました。
セミナーでは、サミュエル・オードラン氏(タラ号船長)、クリスチャン・サルデ氏(パリ大学教授)、中村洋平氏(高知大学准教授)、谷口俊介氏(筑波大学下田臨海実験センター 准教授)、和田茂樹氏(筑波大学下田臨海実験センター 助教)が講演しました。
サミュエル・オードラン氏(タラ号船長)
クリスチャン・サルデ氏(パリ大学教授)
中村洋平氏(高知大学准教授)
和田茂樹氏(筑波大学下田臨海実験センター 助教)
谷口俊介(筑波大学下田臨海実験センター 准教授)